自分が勤めている会社には永年勤続休暇という嬉しい制度があって、一定の勤続年数に達したら希望した時期に一週間の連休を取ることができます。で、今年がその年なので頑張った自分へのご褒美として九州でポタリングしてくることにしました。5月11日に東京を出発、新幹線で小倉まで輪行で移動し、中津・日田・阿蘇と九州を南下し、16日に熊本から新幹線で帰宅する計画です。ちょっと長くなるので一日毎に区切ってアップしていきます。
5月11日(土)
東京駅から新幹線に乗ります。新幹線を使った輪行では特大荷物スペースの予約は必須ですね。事前に3列シートの後ろを予約したので問題ありませんでしたが、もし2列シート側だと自転車の一部が通路にはみ出して迷惑をかけてしまう大きさでした。
さて、小倉駅に到着。下の写真はキャプテンハーロックの像ですが、他にもメーテルや星野鉄郎の像もありました。松本零士は子供の頃、小倉に住んでいたそうですね。
今日は中津市まで移動しなければならないので今回は小倉城は外から見るだけにします。いつか小倉から門司にかけての歴史遺産や産業遺産を巡る観光地ポタをしてみたいですね。
旦過市場を通ります。狭い路地ながらも活気がありますね。丁度お昼を回ったところなので、ここで小腹を満たします。
走り出す前に補給食を調達します。サントリーの天然水は南アルプスだけじゃないことを初めて知りました。
さて、準備が整ったところで中津市に向けて走りだします。小倉市中心部は神嶽川沿いから中津街道と裏道を使ってのんびりポタリングペースで走ります。
寺迫口交差点から県道25号を走ります。市街地を抜ければ道も幅が広めになり、自転車でも走りやすくなります。
この先は瀬戸内海沿いを走る計画がないため、休憩を兼ねて海岸線に向かいます。ここは曽根干潟ですね。これだけの大規模な干潟は貴重じゃないかと思います。遠くに北九州空港とその連絡橋が見えます。
今日は途中で豊前国府跡に立ち寄る計画なので、行橋市についたところで今川サイクリングロードを走ります。
大抵の場合、古い史跡は水害を避けるため小高い丘の上につくられています。行橋市街を通り過ぎるとすぐに丘陵地帯が迫ってきます。目指す国府跡はこの丘の上にあります。
程なくして豊前国府政庁跡に到着。ここは公園として整備されていて、中門などの建築物の跡や築地塀などが再現されています。
政庁跡のすぐ隣にある惣社八幡。律令制で国司が任命されると任国内の神社を巡る国司巡拝をするのがしきたりでしたが、平安時代に入ると手間を省くために国内の神社の神々を総て集めて祀るようになったのが「惣社」です。
下の写真は国分寺跡。国分寺は必ずといっていいほど国府跡の近くにありますね。ちなみに付近には「国作」「惣社」「国分」と、今回紹介した三つの施設を表す地名が現在も残っているのが興味深いです。
さて、県道58号を南東方向に走ります。今日走ったルート上で「北九州・京築ルート」の標識を何度も見ました。気になって後で調べてみると、これは門司市から中津市までを結ぶサイクルルートだそうです。
中津市に到着。明日は雨の天気予報なので、中津城の見学は明日のお楽しみにしました。
この日の走行距離68.7km。連荘の走りになるので一日の走行距離は100kmを越えないように設定しています。ただ、九州は土地勘がない場所なので事前の計画も不完全なところが多く、逆にそこが走るたびに新鮮なので面白い所でもあります。