石神井川

昨日で仕事に一旦けりをつけたので、今日は石神井川下流から上流に向けてポタリングです。今日は、ぽかぽか陽気で気持ち良かったですね。

まずは石神井川隅田川に流れ込む合流部。今回はここからスタートです。f:id:sakana_VR:20210221190203j:plain

王子駅石神井川の本流は飛鳥山公園の真下を流れています。下の写真で右側から合流しているのは親水公園経由の流路です。親水公園から上流部は川沿いに道路や遊歩道があって、流路を簡単にトレースすることができます。

f:id:sakana_VR:20210221190218j:plain

親水公園。王子神社の崖の下にあります。この付近は昔は音無渓谷と呼ばれていたようです。

f:id:sakana_VR:20210221190231j:plain

親水公園の上流部。本流から小さな水門でほんの少しだけ川の流れを取り込んでいるのがわかります。

f:id:sakana_VR:20210221190243j:plain

石神井川右岸を走ります。下の写真は音無さくら緑地。川沿いの遊歩道からつり橋が見えます。今の石神井川の流路は人工的に開削したもので、あちこちに昔の流路跡が公園として整備されています。この公園を見ると、昔この付近が渓谷と言われていたのも頷けます。

f:id:sakana_VR:20210221190255j:plain

下の写真は国際フランス学園の裏手にある公園。右が現在の流路ですが、左側の公園の白い砂地の部分が周囲より低くなっていて、昔はこの部分を弧を描くように流れていたことが分かります。高低差を読み解くことで昔の流路を推定することができ、さながらブラタモリの気分を味わえます。

f:id:sakana_VR:20210221190308j:plain

加賀西公園。左の小高い山は、加賀藩下屋敷の庭園にあった築山跡です。

f:id:sakana_VR:20210221190340j:plain

加賀藩下屋敷の敷地は広大で、明治になってこの跡地に陸軍の火薬製造所が作られました。下の写真は、築山を標的にした、火薬の爆速測定管です。

f:id:sakana_VR:20210221190355j:plain

この付近は軍事工場の建物がいくつか現存していて、理化学研究所板橋分室や愛歯技工専門学校の建物として現役で使われ続けています。

f:id:sakana_VR:20210221190406j:plain

この周囲はマンションが多いですね。散策している人も同じく多いので気を付けて走ります。この付近は桜の名所としても有名です。

f:id:sakana_VR:20210221190418j:plain

板橋区の名前の元になった橋があった場所、、、という風に下の写真の橋は雑誌などでよく紹介されていますが、、、

f:id:sakana_VR:20210221190453j:plain

この橋のすぐ南側にある旧流路の緑地公園、そこにある下の写真がかつての中山道にあった板橋の場所になります。

f:id:sakana_VR:20210221190506j:plain

国道17号線を越えたところにある釣り堀公園。ここも昔の石神井川跡地に作られた公園です。写真奥の茂みのところに氷川神社があります。昔の石神井川はこんなに浅かったなんて、、、梅雨時なり台風でも来ようものなら、いとも簡単に氾濫してしまいますね。

f:id:sakana_VR:20210221190527j:plain

さらに上流に向かいます。釣り堀公園以降は地形も比較的平坦で旧流路を活用した公園もなく、かつての石神井川をうかがい知ることのできる痕跡は殆どありません。そうこうするうちに城北公園が見えてきました。

f:id:sakana_VR:20210221190540j:plain

城北公園は西半分が高台になっていて、そこにある栗原遺跡では竪穴式住居が復元されていました。

f:id:sakana_VR:20210221190726j:plain

石神井川は旧としまえんのど真ん中を流れているので、この付近だけは流路から外れます。94年の歴史に幕を閉じる、、、ちょっとさみしいですね。

f:id:sakana_VR:20210221190734j:plain

 石神井公園に近づいてきました。石神井川は所々立派な遊歩道が整備されています。

f:id:sakana_VR:20210221190745j:plain

石神井公園に到着。ちなみに石神井池は水を抜かれていました。沼の底を乾燥させるのが目的だそうです。

f:id:sakana_VR:20210221190755j:plain

石神井池の奥にある三宝寺池。とても緑が豊かで武蔵野の自然がそのまま残っているのでは?というような景色です。池の周りには散策に最適な遊歩道が整備されていますが、人出が多いので木道は通らず、外周の武蔵野台地の上から池を堪能しました。

f:id:sakana_VR:20210221190805j:plain

三宝寺池の名前の元になった三宝寺に寄ってみました。ここには勝海舟の屋敷の長屋門が移設されています。下の写真は根本大塔。奥に太子堂もあります。

f:id:sakana_VR:20210221190817j:plain

石神井公園を過ぎると、川沿いに走れない箇所が次第に多くなってきます。川から離れないよう気を付けながら住宅街の道を走ります。

f:id:sakana_VR:20210221190831j:plain

西武新宿線と並走している区間。幅は狭くなってきていますが、まだまだ水は流れています。

f:id:sakana_VR:20210221190844j:plain

武蔵関公園に到着。ここも石神井公園と並んで石神井川の水の補給源になっています。

f:id:sakana_VR:20210221190855j:plain

近くに東伏見稲荷神社がありました。昭和の初めに京都の伏見稲荷神社から分霊したとのことです。

f:id:sakana_VR:20210221190904j:plain

ふと石神井川を見ると、川の水がなくなっていました。恐らく武蔵関より上流は湧水源がないのでは?雨でも降らない限り川にはなりそうもないですね。

f:id:sakana_VR:20210221190918j:plain

さらに上流へと向かいます。田無市に入るとかなり道が入り組んでいますね。やむをえずGoogleMapのお世話になりました。

f:id:sakana_VR:20210221190931j:plain

馬の背に到着。狭山湖奥多摩に向かうときに多摩湖自転車道はよく使いますが、馬の背の上からの景色ははじめてです。

f:id:sakana_VR:20210221190957j:plain

馬の背から見た石神井川です。なるほど多摩湖自転車道は水道道路で、馬の背は水道管が石神井川を越えるためのものであることがよく分かります。

f:id:sakana_VR:20210221191007j:plain

小金井公園の北側にある石神井川の上流端に到着。ここが法律上の石神井川の源流です。

f:id:sakana_VR:20210221191017j:plain

さらに源流に向かおうと思いましたが、、、下の写真はもう少し上流の嘉悦大学手前で暗渠に入る直前の石神井川です、、、やはり水がない、、、ということで、とりあえずこれにて源流探しポタは終了。

f:id:sakana_VR:20210221191029j:plain

本日の走行距離72.9㎞

年度末も忙しくなりそうなので走れるうちに走っておかないと後が大変になりそうです。

石神井川の源流については下のサイトが詳細に調査分析していて参考になりました。端的に言うと縄文時代石神井川の水源は枯れたため、灌漑用水や生活排水、雨水管などの水を集めて現在の石神井川の流れができているそうです。

tokyoriver.exblog.jp