昨日はお茶の水にちょっとした用事があったので、ついでに水道橋から秋葉原までウォーキングしてきました。自転車以外の運動ネタを書くのは初ですね。
坂の途中にかつて神田上水が神田川の上を流れていた掛樋跡があります。ここは「水道橋」の名前の元となった場所でもあります。
下の写真は同じくお茶の水坂の途中にある元町公園。コンパクトながらも昭和初期の雰囲気が漂う、いい感じの公園です。この公園の前に「お茶の水」の名前の元になった高林寺の湧水についての説明板があります。高林寺のかつての所在地を事前に色々と調べてみたのですが、江戸時代の大火と、続く火避け地を設けるための区画整備の影響で、残念ながらはっきりした場所は分かりませんでした。
本郷給水所公苑には、移設再現された神田上水の石樋が見学できます。隣にある東京都水道歴史館は無料で入れて神田上水を含めた水道の歴史が学べます。
お茶の水橋から振り返って、お茶の水坂を眺めます。ここは江戸時代の景勝地で「茗渓」と呼ばれていました。江戸中期にこの地にできた昌平坂学問所は、その後筑波大学やお茶の水女子大の基になるなど近代教育の発祥の地とされたこともあり、教育に関連する名前で良く「茗渓」が使われています。
昌平坂学問所のかつての敷地のほとんどは東京医科歯科大のキャンパスになっていますが、東端に位置する孔子廟は湯島聖堂として昔のままのレイアウトで当時の雰囲気を残しています。
聖橋から目的地の秋葉原方面が見えます。
ニコライ堂。正式には東京復活大聖堂というみたいですね。お茶の水を象徴する建物の一つです。
幽霊坂を下って秋葉原に向かいます。とても幽霊が出てくるようには見えないですね。
万世橋駅は既に廃駅となっていますが中に入ることができます。
いかにも昔の雰囲気満点の通路を通ってホームに向かいます。
ホームに出ました。ホームの奥はレストランになっているので、手前の休憩スペースで一休み。
秋葉原にある柳森神社に到着。ここの鳥居の左右には狸が並んでいます。この神社は元々江戸城内にあった福寿いなりなのですが、将軍綱吉を生んだことで、他を抜いて(たぬき)玉の輿に乗った桂昌院の幸運にあやかりたいということで敷地内のあちこちに狸の像が置いてあります。
昨日の歩いた距離12.6km。
ウォーキングだとこの距離でも結構な運動になりますが、もう一つ、自転車だと気づかない色々な発見があります。たまには散歩もいいもんですね。